Mittwoch, 13. März 2013

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アングル:イタリアに「頭脳流出」の波、景気後退で描けぬ若者の未来[ミラノ 21日 ロイター] イタリアでは過去1世紀以上、貧しさから逃れようとする非熟練労働者の海外移住は続いてきた。しかし、景気後退が続く昨今では、専門的な知識・技術を持った人材が国を離れる「頭脳流出」の波が押し寄せている。

【ビデオ】若年層の失業率50%のスペイン、国外脱出が増加(字幕・4日)

海外を目指す技術者、研究者、起業家たち。景気後退が続くイタリアでは、失業率や緊縮策の影響、汚職スキャンダルに対する国民の不満が高まっているが、今週末に行われる総選挙が社会に渦巻く閉塞(へいそく)感を打ち破ると考える人はほとんどいない。

経済学部卒で約3年前に米西海岸に移住した起業家アンドレア・バッラリーニさん(32)は、「私はイタリア人で、イタリアを愛している,○「アウト・オヴ・ノーホェア」サロネンが二つの近作を自ら指揮。ただ、私の目には帰国する度に少しずつ後退しているように映る」と嘆く。

イタリア随一の名門校、ボッコーニ大学を卒業したバッラリーニさん,中東専門家。卒業当時は国を離れる計画はなく、母国でコンピューター会社を設立する夢があったが、経済危機に見舞われ始めた3年前、大西洋を渡った。

「ビジネスパートナーと私は、サンフランシスコ行きのチケットを買った。シリコンバレーを見てみたかった」と振り返るバッラリーニさんは、企業優先の西海岸の雰囲気に魅了され、仮想見本市のプラットホームを提供する会社を立ち上げた。

「イタリアでは毎日、解決しなければいけない問題のリストがあった。でも、ここでは毎日やりたいことのリストを作っている」

<ロストジェネレーション>

イタリアの若者は現在、高まる失業率、縮小する経済活動に直面。大卒者が不安定で単調な職に就かざるを得ない経済状況に幻滅し、昔の世代と同様に外国で出世する道を選んでいる。

国立統計研究所(ISTAT)のデータによると、学位を持つ海外移住者は2001─10年で倍増し、全移住者の15.9%を占める。彼らは英国やドイツなど欧州各国のほか、就職に制限があるにもかかわらず、米国にも移住している。月収はイタリアに残る専門職に比べると、平均で540ユーロ(約6万8000円)高いという。

イタリア人が北南米に移住を始めたのは19世紀後半で、次の移住の波は第2次世界大戦後に訪れる。

イタリア人の移住の歴史に詳しいピエトロ・ルイージ氏は、「第2次大戦直後や1960─70年代、移住者の大半は貧しい非熟練労働者だった。これに対し、現代の移住の実態は全く違う」と指摘する。

2011年半ばから景気後退が続くイタリアの若年失業率は約37%で、20年前の統計開始以降で最高水準。「失われた世代(ロストジェネレーション)」も今回の選挙の主要な争点となっている。

また、失業率が高まる一方、能力ではなく人脈による縁故採用が増加しているとみられており、大学などに在籍中に国外移住するケースもあるという。

プロフーモ教育相の顧問、マリオ・カルデリーニ氏は、「博士課程の学生や研究職に就くために学ぶ数万人もの人材がイタリアを離れている。最高レベルの学生や研究者を失い、その穴埋めができるほど有能な人材を呼び込むこともできていない」と述べた。

(原文執筆:Lisa Jucca、翻訳:野村宏之、編集:宮井伸明)

*見出しを変えて再送します。【関連記事】 焦点:イタリア総選挙、結果にかかわらず改革困難か イタリア総選挙、中道左派優勢ながら不透明感強いまま投票へ コラム:2013年の欧州、遠心力との戦いに 焦点:オバマ政権の移民制度改革、実現なら米経済底上げも 米ハイテク新興企業、4分の1は移民が起業=報告書

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